たいへんだ!家が沈んできた!?そんな時の対策リフォーム その2(基礎編)

基礎は全ての基礎

このエントリーはプロに頼む工事の解説をしています。
前編はこちら

 

あれ?まだ家が沈んでく??

前編のエントリーでは瓦屋根からスレート屋根に葺き替えました。
これで家全体の重量は格段に軽くなり、沈下は止まる見込みです。
しかしながら、更なる対策を練りたいと思われるかもしれません。

ここで前編で解説した不同沈下の原因を思い出してください。

  • 瓦屋根である(屋根が重い)
  • 布基礎である(ベタ基礎でない)
不同沈下には上記2つの理由を挙げていました。
布基礎は、それぞれの部分で独立した基礎が家を支える作りで、ベタ基礎は家全体がお盆に乗っているような形でしたね。
今さら基礎をやり直すことはできませんが、布基礎にベースをプラスすることは可能です。
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不同沈下しやすい布基礎にベースを加えることで家の重量を支える面を増やし、これ以上の沈下を防ぐ、という方法です。

布基礎にベースを加えてこれ以上の沈下を防ごう!

どんな工事になるのか、ざっくり流れを見ていきましょう。

この施工は屋根の葺き替えと同じく、あくまでこれ以上の沈下を防ぐ、というもので、家の水平を元に戻す工事ではありません。

その1 沈下していく基礎部分を露出させる

今回のケースでは、キッチン下の基礎の通りが沈下していく、というものでした。
なのでまずはキッチンをどけて、床下の基礎を露出させます。

キッチンの下の基礎通りが沈下
キッチンをどけて、
床をカットします
床をカットし、
床下の基礎を露出
床下の基礎を露出させます。

 

その2 ベースのレベルを決める

布基礎の露出
基礎の通り全体にベースを施工するので床も長くカット
この布基礎が不同沈下の原因
この布基礎がどんどん沈んでいくことで家が傾いてしまっている

 

その3 ベース用の仮枠を床下に組む

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床下にベース用の仮枠を組みます。
ベースの幅は500ミリとしています。

 

その4 基礎を貫くアンカーに鉄筋を組み、コンクリートを流し込む

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見えていませんが基礎から500ミリの幅のところに仮枠があり、アンカーに鉄筋を組んでいます。
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底抜けバケツをシューターとして使用。
ベース厚さは200ミリとしました。

 

その5 ベース完成!

沈下する基礎を支えるベースが完成しました。

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このベースができたことで基礎(家)を大きな面で支えることができ、沈下が止まりました。
ピタッと。
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