洋室床のリフォームは、フローリングやダイレクトフロア、クッションフロアが主な仕上げとなりますが、最近、個人的に見直しているのが「タイルカーペット」での仕上げ。
専門的な技術や知識も要らないので施工がとにかくラクチン。
汚したとしても、その部分のタイルカーペットを剥がし、風呂場に持って入ってタワシでごしごしできちゃう。
その汚れた部分だけ新しいものに交換してもいい。
施工もラクチンながらメンテナンスもラクチンなのです。
タイルカーペットの施工イメージ
ビフォアアフターを見てみましょう。
施工は、部屋のぐるりだけで、真ん中付近は置いていくだけ。
きっちり施工すれば床への接着もしなくてOK。
なので賃貸物件にも使いやすいです。
タイルカーペット自体はホームセンターなどで手に入ります(商品によってはフロアタイルと呼称)。
ネットでも色んな種類が販売されているので検索してみましょう。
今回のエントリーと同様のものです
高価なタイプもあります。
細長いタイプもあります
本当に色々な種類があるんで検索してみましょう。
それではさっそく施工してみよう!
しかし、どこから貼り始める?
タイルカーペットは基本的には置いていくだけで施工が完了します。
コツとしては、壁が通っている(デコボコしていない)ところをスタートにする、ということです。
壁の通りが一定でない部分をスタートにする場合、基準線を打つことで綺麗に施工することができます。
この一列目は基準線を打ち、施工しました(クリックして基準線を確認)。
その基準線の位置にはいくつかの理由があります。それを見てみましょう。
特にフローリングの上に打った場合はそのまま放置すると墨線が定着して取れなくなっちゃいますのでタイルカーペットをやめた時に困ります。
後は、貼り終わりが小さくなりすぎる場合は、少しだけ一列目を小さくし、その小さくした分だけ貼り終わりを大きくする、というバランスも考慮すると、更にいい工事になりそうですね。
同じことをタテ方向にもできれば、よりバランスのいい施工になります。
とはいえ、貼り終わりにある程度の大きさがあれば必要ありません。
貼り終わりがあまりに小さい場合のみ、バランス調整する、という感じでいいでしょう。
入り口など、目立つところが大きい方が良いです。
ともあれ、一度、部屋に並べてみましょう。
そうすればどういう置き方が綺麗なのかイメージを掴むことができます。
ちなみに、タイルカーペットには方向があって、その方向を変えるだけで、同じものが違う色に見えます。
施工方法
タイルカーペットはジョイント部分に加工をしないようにします。
カットしたところが、隣のタイルカーペットに接しない、ということです。
例を見てみましょう。
基準線に合わす場合、壁から基準線までの寸法をはかり、上図のように壁側をカットするのが鉄則。
切った側を隣のタイルカーペットに合わせてしまうと直角が狂っていき、スキマができてしまいます。
また、寸法をはからなくても、裏返して、現場に持っていけば実測でき、そのまま切り墨をつけることができます。
施工テクニックはこれだけ。超簡単!
加工が必要なのは部屋の周辺ぐるりだけ。
ゆっくりでいいので丁寧に加工しましょう。
さしがねなどの薄く細いガイドではカッターナイフでケガをしやすいです
作業台でカットする場合は、①で両端に切り墨だけをつけて、作業台でカットします。
また、意外なことにタイルカーペットは鉋(かんな)をかけることができるので、持っている人は微調整用に用意しておくと良いですね。
ノミもあるとなおベター。
部屋の周辺ぐるりだけが要加工なだけで、それ以外の部分は(すき間なく施工している場合)ただ置いていくだけ。
どんどん置いていきます。
これで完成!
前述しましたが、タイルカーペットをタテヨコ互い違いに置いて市松模様にしています。
もちろん、同じ方向に揃えてシンプルにするのも綺麗です。
手軽に床がリフォームされました。
赤ちゃんがいる場合や、ペットを飼っている場合、ストックがあれば、汚された時にはすぐ交換できて便利です。
(少しくらいの汚れならお風呂場に持って入り、洗剤とタワシでだいたいの汚れは落ちます)
事務所のように、靴のまま入室する場合は、靴のグリップ(摩擦)が強いので、出入り口付近のタイルカーペットを押しズラしちゃうことがあります。
なので、土足入室する部屋の場合は、施工後、出入り口付近のタイルカーペットだけ、両面テープでくっつけてしまいましょう。
これで靴のまま踏み込まれても押しズラされることはありません。
施工に必要な道具
- さしがね
- カッターナイフ
- メーター定規
- スケール(メジャー)
あれば便利、もしくは場合により必要なもの
- 墨つぼ
- 両面テープ
- 鉋(かんな)
- ノミ
タイルカーペットまとめ
メリット
- 安い
- 施工が簡単
- 絨毯やカーペットと違い、汚れた部分だけの取替えが可能
- 床の保護
デメリット
- ものによっては高い
- フローリングやクッションフロアに比べると、汚れに対するメンテに手間がかかる
- フローリングやクッションフロアに比べると、ダニやほこりが増加するリスクがある
マメに掃除やメンテナンス(部分取替えや丸洗い)ができる場合はタイルカーペットのメリットは大きいです。
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