必見!丸のこ利用に関する注意
このエントリーは、このサイトの中で最重要のものかもしれません。
丸のこを安全に使うための注意点をまとめています。是非ご一読ください。
日曜大工の作業で一番大事な事といえば「安全」です。
丸のこやドリルなど、危険なツールを使う場合は特に気を配りましょう。日曜大工で使うであろうツールの中で最も危険なのは、やはり丸のこでしょう。
たいへん便利な反面、すごく危険、というイメージがあると思いますがその通りです。
そこで丸のこを使う際に気をつけるべき4つのポイントを解説します。
丸のこを使う際、これだけは守って欲しいという事柄です。
その1 切断された部材が丸のこの刃を挟まないように厘木(りんぎ)する
まずこの厘木という言葉ですが、切断する部材と作業台の間に挟む木の事です。
例えばコンパネを切断する際、厘木をしていないと作業台ごと切ってしまいます。厘木をする事で作業台を傷つけずに切断する事ができます。
が、この厘木の仕方にもコツがあり、これを知らないと大変危険な事になってしまいます。
まず、上図のような厘木は大変危険です。
このまま切ると、丸のこも材料も、はね飛んでしまいます。見かけたらすぐ止めてください。
なぜ危険かというと、この厘木のしかただと、切断中の部材に歯が挟まれてしまうからです。
こんな厘木ならしないほうがマシです。
正面から見るとこんな感じ。
切断された材料が回転している刃を押さえつけてしまう形です。
押さえつけられても、丸のこの刃は回転しようとし、結果、ガッツーン!という衝撃とともに材料がはね飛び、反動で丸のこも飛んでしまいそうになります。
材料もクチャクチャになるし、丸のこも傷みます。そしてなにより怖いのがケガです。
そんな訳で、切断中に材料が刃を挟みこむような厘木は大変危険です。
良い厘木の例
ではどんな厘木だったらいいのでしょうか。
丸のこが乗る方の部材が動かないように厘木をする、というイメージがいいと思います。
正面から見るとこんな感じ。
切り落とした材木と完全に縁が切れており、丸のこに力がかかっていません。
その他の良い厘木の例
切り落とす材料のサイズが大きい場合、こういった厘木をします。
切断した材料が落ち込まず、その場から動きません。この厘木が最も安全です。
しっかりした厘木をして安全に丸のこを使いましょう。
動画で見てみよう
また、この動画のように、材料の下にダンボールなどを敷き、ダンボール(の表面)ごと切ってしまう、というのも厘木の手間がかからずオススメです。
(6:40から。刃の出し方も参考にしてください)
動画ではダンボールを厘木にしていましたが、丸のこの厘木としては、厚めのスタイロフォームを敷き、そのスタイロフォームごと部材を切るのが一番良い方法ではないでしょうか。
いちいち厘木をする手間も省け、切断部材と丸のことの干渉も起こりません。
もちろん厘木は丸のこに限った話ではありません。
手のこで木を切っていく時、のこぎりが動かなくなってしまう時、厘木の仕方がマズかった、という事もよくあります(材料で手のこを挟みこんでいるので動かない、など)。
その2 材料の切断中に丸のこの回転を止めたら、少しバックし、空振りさせてから再度切るようにする
さきほどの動画7:35あたりでも言っていますので復習してみてください。
丸のこの刃を材料に当てたまま、丸のこのスイッチを入れると大変危険です。ほぼ確実にキックバックを喰らいます。
その3 丸のこを空中で扱わない
熟練の大工さんがよくやるのですが、片手に材料を持ち、そのまま空中で丸のこを使い、材料を切断。
これ絶対にダメ!
これは本当に危ないので絶対に止めてください。彼らのマネはしないでください、大怪我します。
彼らは経験に基づき、工夫を重ね、覚悟を決めてやっているのです。
その4 丸のこの切断軌道を途中で変えない
丸のこの切断軌道を途中で変えようとしないでください。
刃は円盤になっていて、それが高速回転しています。手のこのように力の入れ具合によって刃が曲がってくれるようにはなっていません。
切断軌道を変えようとすることは、この高速回転の円盤を曲げようとすることと同じです。それをするとキックバックし、大変危険です。
できれば切断は丸のこ定規を使って行って下さい。
もちろん油断は禁物ですが、丸のこ定規を使い、厘木を考えるだけで、丸のこの危険はずいぶん減ると思います。
なにより大事なのは、丸のこが危険な道具だということを常に忘れず緊張感を持ちながら使用することだと思います。
くれぐれも怪我にだけは気を付けてください。
参考:丸のこ定規を作ってみよう
ディスクグラインダー利用に関する注意もご覧ください。