材木を選ぶ時の着眼点
DIY(日曜大工)をする時に、最初に考えるのが材料の調達。
このエントリーでは木材を選ぶ際の着眼点を解説していきます。
木の反りを見てみよう
まず見るのが、木の反り。
木というのは木目の方向、密度によって反ってきます。
反りの程度・方向に合わせ、その材料を使う場所を決めたり、カットしたり、ハネたり(使用しない)します。
ちょっと木の反りを見てみましょう。
動画内でも言っていますが、反りは(程度によりますが)一方向だけならOKです。
(と言うか、まったく反っていない木はほぼありません)
木を持ちあげ、片目で木の通りを睨んでみましょう。
動画ではわかりにくいですが、自身の目で睨んでみると、どういう反りなのかがハッキリわかります(クリックで拡大)。
材木は、「プレーナー」と呼ばれるもので製材され、35×35や45×45などの寸法になっています。
良く見ると、4面のうち、プレーナーのかかっているのが2面、かかっていないのが2面です。
赤く表示している面(とその裏面)がプレーナーがかかっている方です。
仕上がりがだいぶ違うことがわかると思います。
このプレーナーがかかっている方の面に材料を重ねていくのが基本です。
この面に、根太なら床下地板を貼ったり、天井下地なら天井材を貼ったりします。
プレーナーがかかっている方の反りを見るには、かかっていない方を上にし、材料を睨むと、反りがよくわかります。
上画像では木の反りを左右で見ています(クリックで拡大)。
節(ふし)を見てみよう
節は、節穴(ふしあな)という言葉があるように、木の中の穴です。
ちょっと爪でひっかけるだけで簡単に取れてしまいます。
このぐらいならまぁ使えるのですが、節が大きければ大きいほど、その場所は弱い、という事になります。
ですから、大きな節があるところで、木が極端に反ってしまうケースが多くあります。
例えば、上画像のように大きな節がある場合、
その箇所で大きく折れてしまっています。
こういう、極端に曲がっている場合、反るではなく、「折れる」という表現を使います。
節には力がないので、大きな節の箇所は他の箇所と比べ肉厚が大変少なく、弱いと言えます。
現時点で、木が反っていなくても、将来的に反る(どころか折れる)おそれがあるので、この写真のように大きな節がある場合、これをこのまま使用すれば、場所によっては爆弾を抱えるようなものです。
例えば天井下地には35×35を使うのですが、天井下地にこんなものを使えば、最初は良くても近い将来、天井下地が折れ、天井仕上がりが急変することになるでしょう。
基本的に大きな節は避けましょう。
いいとこ取りをしよう
あんまり大きな節のある部分は使用しないとして、小さな節は何の問題もなく使えます。
怖がらないでどんどん使いましょう。
また、大きな節があったとしても、材料のいいとこ取りをするなどの工夫をすることが大事です。
天井下地など、材木を長尺で使うところには、素直な良いものを使うのが基本なのですが、短い材料でいい場合、4mの長尺モノが大きめに反っていたとしても、いいとこ取りをすれば十分使えたりします。
どういう材木がどのくらい必要なのか、それを具体的にイメージし、頭に入れておく事も材木選びでは大事な事です。
割れがないかもチェック!
反り、節を見た後は、割れがないかを見てみましょう。
このように割れが入っているものは避けましょう。
この画像のような割れはもちろん、小さな割れであっても、将来的に割れてくる可能性が高いので、割れは避けていきましょう。
全体的に割れが入っているものはどうしようもありません。
とはいえ、材木の両端で少し入っている割れはOKです。
これは仕方ありません。ほぼ、どの材木もこれはあると思います。
使用する際にはこの部分の割れは切って捨てます。
(これを砂切り、といいます)
材木を選んだ後は、木の反りと材木の適材適所を読んでみましょう。