超簡単!のこぎりの使い方

超簡単!のこぎりの使い方

 

のこぎりは日曜大工の中で最もポピュラーな道具です。
さらに使い方の知識ひとつでこれほど上達するものもありません。
そこで、 超かんたん&超重要な、のこぎりの使い方をご紹介します。
この知識を知っていれば貴方の仕事の質はグッと上がること間違いなし!

 

その① いっさい力を入れずにやってみよう

のこぎりの使い方は、

のこぎりを信用して、力を入れずに使う

ひと言でいうとこれに尽きます。実は、のこぎりをうまく使うのは超かんたんなんです。
素人の方が力任せにのこを使いますが、そうすると材料が思い通りに切れませんし、仕事も汚くなります。
大工さんはまず最初に、のこぎりを使う際、力を入れないよう教わります。支えているだけ。そうしないと最初はまっすぐ切れないからです。
このステップを踏むと思い通りにのこぎりを使いこなす事ができるようになります。さっそくやってみましょう。

まず握り方ですが、利き手で、のこぎりを包み込むように軽く持ちます。
ふんわり持ちます
できるだけ優しく、ふんわり持ちます。これがのこぎりの使い方のコツです。

 

この部分で、のこぎりを支えます
材料を切る時には、赤線で示した、人差し指と親指の間のハラで、のこぎりを支える感じです。
刃の角度やバランスもここでとります。力は全く必要ありません。
のこぎりを握りこむ必要もありません。 のこぎりの重量を支えようとした結果、のこぎりを握っている、という感じです。

 

では実際にのこぎりを持ってみましょう。
うそみたいに力を入れていません
材料に対し、のこぎりの重さだけを押しつけます。
人差し指と親指の間のハラでそれを受け、小指で重さを支えます。
重ねて書きたいのですが、本当に力は要りません。のこぎりの重みだけで切って下さい。
あまりに力を入れなさ過ぎて材料を切ってる最中に、のこぎりがすっぽ抜けるぐらいが望ましいです。

最初は角度をつけず、刃の入り口を作ります。次第に切りやすい角度に持ちあげていきます。
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その② 小さな筋肉は使わない

切る際の注意点は「力を抜くこと」と「大きな筋肉を使うこと」です。

肘や手首に仕事をさせないでください。材料をきるのは腕全体の直線運動です。
肘や手首は器用なので、意識すると細かく動き、のこぎりを支える角度を変えてしまいます。
腕を自然に振ると、肘や手首も適切な動きになります。

力を抜き、腕を自然に振ると材料はまっすぐに切れます。
のこぎりはそういう風にできてるのです。

すごく精密に、思い描くラインでまっすぐに切れるのです。冒頭の、「のこぎりを信用する」というのはこの事です。
まっすぐ切れない、ひっかかってしまう、そんな場合は力が入っているか、腕をまっすぐに引いてないのです。
もう、冗談かと思うぐらい力を抜いてみてください。本当に全く力は要らないのです。
ほんの少し引っかかっただけで手ノコが手からすっぽ抜けるくらいのイメージなのです。
最初は、まるで豆腐を握っているかのようなイメージでやってみましょう。

練習として板にまっすぐな線を引き、その線に沿って板を切ってみて下さい。
10回も切るとこのエントリーの意味がおわかりになるかと思います。

のこぎりは独自のクセがつきやすいツールです。
独自のクセをつける前に、必ずこの「のこぎりを信用して力を入れずに使う」という段階を経てください。
のこぎりには様々な持ち方、切り方がありますが、切るのが上手な人は必ずこの段階を経ています。まずは板きれを10回くらい切ってみましょう。
切っていくうちにこの記事の意味がわかるようになり、あとは勝手に正統派ののこぎり使いになっているでしょう。

 

その③動画でみてみよう

倉庫にフロアの残材があったので、これを切ってみました。
動画にしてますのでご一瞥ください。
のこぎりの使い方を動画で解説!
動画中にも書いていますが、切り進んだ分、立ち位置を変えましょう。
一番切りやすい体勢を保つ事が大事です。
息つぎをする際に、木クズを吹き飛ばすようにすると墨が見えやすくなります。

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